初めまして、Takahiko(@takahiko1969)と申します。
Unityの入門書を一冊やり終えたので僭越ながらレビューしてみます。
今回レビューするのはこの本です。
Unity2018入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作 (Entertainment&IDEA)
- 作者: 荒川巧也,浅野祐一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: 単行本
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【どんな本か】
Unity2018完全対応のUnity入門書。Unityのインストールからゲーム制作までの流れを一通り勉強できる。
【ここが素晴らしい!】
初心者にとって一つの壁であるスクリプトを殆ど書かずにゲームが作れる。
サンプルゲームの制作(3D編)で使う素材はUnityアセットストア(通称:Asset Store)にあるUnity公式の無料アセット「Standard Assets」を使用するので、アセットストア(Asset Store)の使い方も学べるし、無料のアセットだけでも割と面白いゲームが作れるということも実感できる。
もっと言ってしまえば、ひよこ本の3D編で作るゲームを基にこのアセットを活用すれば自作の3Dゲームがほぼスクリプトなしに作れるといっても過言ではない。
Unity EditorやInspetorの設定項目の説明が入門書籍の中ではおそらく一番豊富。
ゲームを作りたいと思いたって、せっかくUnityをインストールしても、起動してみたら「英語だらけで訳がわからない!」と思う人もこれは安心。
本書籍の後半にはUnityを日本語化する方法も載っていますが、ぶっちゃけ使っていれば慣れます。というか、調べ物をする際には元の英語のEditor前提で説明が出てきたりするので、英語アレルギーとかでなければそのままのEditorを使うのを推奨します。
Editorの設定項目やInspectorの項目に関しては、本の内容を覚えるというよりは「この項目なんだっけ?」って思ったときに辞書的に参照すればよいかと。
UI周りの説明が非常に丁寧。
初心者はいきなり「CanvasとかScaleとかPivotとかAnchorとか言われても意味が分からんのだ!」ってなる人のほうが多いのかと(個人談)
そのあたりをしっかり説明してくれているのは非常にありがたい。ただし、文字が多くて退屈する人は、このあたりも辞書的に適宜参照すればそれでよいかと。
プロジェクトをパッケージ化してExportする方法が書いてある。
私がこの本の前後にやった別の2冊の本には記載がなかった。最初のうちにはあまり活用する機会はないかもしれないが、本で作ったゲームを基に自作ゲームを作りたいときには非常に役立つと思う。
ProBilderのインストール方法と使い方が載っている。
私は未だ使用する機会がないのですが、簡易的なモデリングツールとしてProBuilderを使えばステージ上の階段や坂などを作ることができるらしい。モデリングに興味のある方はインストールしていじってみると楽しいかもしれない。
【ここがおしい!】
スクリプト(C#)についての説明が薄い。
確かに最初から「スクリプトを書いて書いて書きまくれ!」なーんて書いてあったら逃げ出したくなる人もいるかもしれないが、今後Unityでゲーム開発をしていくうえでスクリプトを書くこと(コーディング)は避けて通れない。
個人的にはこの本のコンセプトは「最小限のスクリプトと無料の素材(アセット)を使用してゲームを作る」なのだと思っていて、そこは凄く良いところだと思うので、別でC#スクリプトについての説明が載っていれば(できれば図解付きで)パーフェクトだったと思う。
初心者は、プレハブとは「オブジェクトをスタンプのように複製して簡単に量産を可能にするUnityの機能です」とかインスタンスとは「プレハブから生成されたオブジェクトのことです」とか言われてもさっぱり頭に入ってこないのです。図解が欲しいのです。
【まとめ】
Unityを理解するための最初の一冊としては良書だと思います。
ただし、今後ゲームを作る際にはたとえば、C#の知識は必須になってくると思いますので、そのあたりはググるなり、別の本を読むなりして補う必要が出てきます。
Unity2018入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作 (Entertainment&IDEA)
- 作者: 荒川巧也,浅野祐一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: 単行本
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